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ナズーリン No.??? タイプ:ノーマル 特性:ねんちゃく(もちものを奪われることがない) HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 80 100 65 60 85 110 ばつぐん(4倍) --- ばつぐん(2倍) かくとう いまひとつ(1/2) --- いまひとつ(1/4) --- こうかなし ゴースト 同タイプ人形比較 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 EリリーW 120 60 100 60 100 60 Eもみじ 90 120 80 40 60 90 Eてぃ 95 75 75 75 75 90 Eこいし 95 85 90 140 65 80 Eことひめ 90 85 75 85 85 70 Eルイズ 90 80 80 80 90 70 Eむげつ 100 75 70 75 120 80 あきゅう 50 30 30 40 90 60 Eオレンジ 255 20 80 35 20 60 ナズーリン 80 100 65 60 85 110 素早さ種族値が高く攻撃技・補助技ともにそこそこ豊富なので結構器用なタイプ。何をやらせてもそれなりに働いてくれる。 アタッカーとして見るとEもみじと色々似ている。耐久は防御と特防を入れ替えたような感じ。 特性はほとんど生かし所が無い。泥棒を採用している人形はあまり見かけないのでトリック対策となるが、 トリック持ちでゴースト技を持っているのは自分くらい。他の相手に出す場合はトリック一点読みしかない。 当たり前の事だが特性のせいで自分がトリックを使えないなんて事は無い。 ナズーリン拘り型 バトン型 覚える技レベルアップ 技マシン タマゴわざ 拘り型 性格:ようきorいじっぱり 努力値:攻撃252 素早さ252(ようき) 攻撃252 素早さ調整残り耐久(いじっぱり) 持ち物:こだわりハチマキ 確定技:しんそく/トリック 選択技:おんがえし/すてみタックル/LUNATIC/マッドボム/シャドーボール/シグナルビーム EもみじとEちぇんを足して割ったような感じの技構成。一致神速とトリックを持ち、地震は無いがマッドボムがある。 シャドーボールもあるのでEもみじと違いゴーストにもある程度抵抗できる。 拘り一択というわけでは無い上にアンコール持ちなので、型がわからない内は守るで様子見をしたりというのもかなり危険。 様子見で守るをしてみたら高速移動を積まれて、バトンされるから交代するわけにもいかず居座ったらアンコールされた、とか最悪のパターン。 同速にEまりさが居るが、タイマン状況なら大抵勝てる。先手を取れれば、マッドボムや性格補正無し攻撃振り拘り恩返しで確1。 先手を取れなくても性格補正無し特攻振りMスパークは低乱数1発。HP個体値Vで20振っておけば磁石を持っていない限り確定で耐える。 いじっぱりの場合拘り神速で低乱数1発。こちらの場合は神速で攻めるか、後攻で確実に倒す。 ちなみにナズーリンの捨て身タックルはEもみじの恩返しよりも威力が上。地震や追い風は無いがそこまで火力差があるわけでもない。 バトン型 性格:ようきorわんぱくorしんちょう 努力値:素早さ252or調整 残り耐久 持ち物:ラムのみ、能力上昇系木の実 確定技:こうそくいどう/バトンタッチ 選択技:しんそく/おんがえし/マッドボム/シャドーボール/シグナルビーム/こらえる/アンコール/ちょうはつ/ねがいごと/ひかりのかべ どっちの型も他のキャラの劣化みたいに見えるかもしれないけど、どちらの型かわからない事に意味がある。初見だとかなり読みづらい相手。 積み技は高速移動しか無いが、こらえるがあるのでついでに木の実を発動させてもう一つ何かを渡す事もできる。先制技には注意。 Eリリカと同じく高速バトン役で挑発持ちなので、後出しで止めるのは結構難しい。 HPに振るだけで性格一致攻撃振りEもみじの拘り神速も耐えられてしまう。 と言っても、シャドーボール・拘りトリック・高速移動辺りの読みじゃないとEもみじを後出ししても返り討ちにされてしまうのだが。 覚える技 レベルアップ なずーりん ナズーリン 技 1 1 たいあたり 5 5 しっぽをふる 9 9 でんこうせっか 13 13 どろぼう 17 17 こらえる 21 21 マッドショット 25 25 トリック 29 29 こうそくいどう 33 33 マッドボム 37 37 アンコール 41 45 ねがいごと 45 53 すてみタックル 技マシン マシン 技 技02 ハートブレイク 技05 ほえる 技06 どくどく 技10 メロメロ 技12 ちょうはつ 技15 LUNATIC 技16 ひかりのかべ 技17 まもる 技18 あまごい 技20 しんぴのまもり 技21 かまいたち 技24 10まんボルト 技27 おんがえし 技28 あなをほる 技30 シャドーボール 技32 かげぶんしん 技34 でんげきは 技39 がんせきふうじ 技41 ソニックブーム 技42 からげんき 技43 ポイズンクロー 技44 ねむる 技45 あさのひざし 技46 どろぼう 技49 よこどり 秘05 フラッシュ タマゴわざ バトンタッチ のしかかり みやぶる よこどり しんそく シグナルビーム あまごい
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ナズーリン サプライ 基本セット 分類 キャラクター 攻撃 10 体力 30 コスト ⑤ キャラクター能力 【幸運】配置されているこのキャラクターが破壊された場合、周回ボーナスを得る。 援護効果 【捜符】「レアメタルディテクター」防御時のみ使用可能戦闘を行わず、侵略された土地を売却する。 イラスト 鉄髭 処理 キャラクター能力 土地に配置している状態で、このカードが破壊された場合、周回ボーナスを得る能力。 まず前提として、土地に配置していなければ効果が発動しない。 破壊された時が条件のため、戦闘による破壊、スペルカードによる破壊どちらでも周回ボーナスが獲得できる。 『脱兎「フラスターエスケープ」』や『ナズーリン』の援護効果による土地の売却、 通行料が払えない場合の土地の売却などでは効果が発動しない。 援護効果 自分の土地を強制的に売却する援護効果。 戦闘前に処理を行うため、相手のキャラクター能力・援護効果によらず、土地の売却を行う。 コストの支払いは、『ナズーリン』を出したプレイヤーのみとなり、 土地が売却されてしまうため、通行料の支払いも発生しない。 あくまで売却なので、破壊された時の効果(『ナズーリン』『蓬莱山輝夜』などのキャラクター能力)は発動しない。 使い方 共通山札戦 大きく使い方は2つで、土地に配置しておくか、援護効果として使うかのどちらか。 土地に配置した場合は、レベルを上げない限りは、他のプレイヤーから積極的に破壊されることは少なくなる。 レベル1の土地を得るより、周回ボーナスを獲得する方が得になることが多いからである。 他の土地に配置しているキャラクターの体力がすべて40以上であれば、『人鬼「未来永劫斬」』の盾としても使えるが、なかなかその条件がそろう事はないかもしれない。 もし条件がそろうのであれば、自ら『人鬼「未来永劫斬」』を使用し、周回ボーナスを獲得するコンボもある。 周回ボーナスを獲得する効果のため、『小悪魔』と非常に相性がよい。 援護効果の売却は、土地の数が減るので悪い印象を持つかもしれないが、土地を相手に取られるより、売却して資金を得たほう基本的に良くなることが多い。 相手の援護無効などに影響せず売却ができるため、相手がどんな組み合わせで戦闘をしてきても、絶対に土地をとられることはないのが強みである。 とりあえず手元に1枚置いておけば、攻め込まれたときに非常に役立つだろう。 デッキ構築ルール 主な使い方は共通山札戦と変わらない。 相手の行動を制限する防御よりなカードで、コストも安いため、どんなデッキでも腐りにくい。 『死体を持ち去る程度の能力』と『人鬼「未来永劫斬」』を組み合わせて、何度も周回ボーナスを獲得する鬼畜なデッキが作れなくもないが、どこまで有効かな不明。 関連するQA Q. 『ナズーリン』などの援護効果で土地を売却しようとしたときに、相手に"援護無効"を出された場合、どのように処理されますか? 相性のいいカード 『小悪魔』『人鬼「未来永劫斬」』『命蓮寺』 ナズーリン サプライ 命蓮寺 分類 キャラクター 攻撃 20 体力 20 コスト ④ キャラクター能力 【捜索】このキャラクターを配置した時に山札の中からキャラクターカードを1枚選び、それを他のプレイヤーへ見せた後、山札の一番上に置く。 援護効果 【棒符】「ビジーロッド」この援護効果は無効にならない侵略時「攻撃+40」防御時「体力+30」 イラスト しらたまあかね 処理 キャラクター能力 土地に配置または、再配置を行った時、山札からキャラクターカードを1枚探し、山札の一番上に置く。 援護効果 【援護無効】などで無効化されず、侵略時に「攻撃+40」防御時に「体力+30」をする。 使い方 共通山札戦 キャラクター能力は、少し使いづらい。 キャラクターを配置する時というのは、移動後の土地配置、再配置がほとんどであり、 せっかく山札の一番上においても、次のプレイヤーにそのカードを取られてしまうからである。 自分で引きたいキャラクターカードを引くには、以下の方法がある。 『永遠亭』などの再配置を行うスペルカードを使用した後に、山札からカードを引く ※ダイスを振る前であれば、「山札からカードを引く」「投資を行う」「スペルカードを使用する」をどの順で行ってもいい 『時符「パーフェクスクエア」』を使用し、すべてのプレイヤーを1回休みにする 『永遠亭』などの再配置を行った後に、『堀川雷鼓』や『稗田阿求』の効果で山札からカードを引く 一方で援護効果は、コストが安い割に、誰と組み合わせても大きい効果が発揮でき、非常に汎用性が高い。 完全に援護専用カードと割り切って使ってしまうのも手だろう。 デッキ構築ルール 少しタイムラグはあるものの、安定して欲しいカードが引けるというのは事故防止に大きく役立ってくれる。 枚数の都合で1枚しか入っていないキーカードを引いてくるもよし、その場に合わせた防衛用のカードを引いてくるもよし、 使い方はプレイヤー次第だろう。 ※2017年2月現在、他のプレイヤーの山札に干渉するカードがないため、キャラクターカードを引く事を阻止することができない。 関連するQA 相性のいいカード 『命蓮寺』
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TH-0041 カード名:ナズーリン 読み:なずーりん カテゴリ:キャラクター 属性:宙 EX:2 コスト:宙宙 登場位置: ●-● -●- AP:3 DP:1 SP:1 陣営:聖輦船 基本能力:無し 特殊能力: ダウザーの小さな大将[無無無] 自分のデッキの一番上のカード3枚を見る。 そのうち1枚を選び、持ち主の手札に入れる。 (1ターンに1回まで使用可能) 性別:女 レアリティ:C illust:源五郎 現状唯一の宙の2コスキャラ。 よって宙絡みのデッキでは4積み確定となるだろう。 能力はどうしてもハンドが腐っている場合に使えるかもしれない。 他にもデッキトップを操作することができれば応用可能。 残りの2枚はそのまま戻すこと 順番も変えてはいけないことを注意 関連項目 ナズーリン(守符「ペンデュラムガード」) 日
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ナズーリンのページ(暫定) 二つ名 ダウザーの小さな大将 卑近なダウザー 能力 探し物を探し当てる程度の能力 出演作品 『東方星蓮船』 1面道中、ボス 5面中ボス 『ダブルスポイラー』Level 7 使用スペルカード 棒符「ビジーロッド」 東方星蓮船 捜符「レアメタルディテクター」 東方星蓮船 捜符「ゴールドディテクター」 東方星蓮船 視符「ナズーリンペンデュラム」 東方星蓮船 視符「高感度ナズーリンペンデュラム」 東方星蓮船 守符「ペンデュラムガード」 東方星蓮船 宝塔「グレイテストトレジャー」 東方星蓮船 棒符「ナズーリンロッド」 ダブルスポイラー 財宝「ゴールドラッシュ」 ダブルスポイラー 元ネタっぽいエピソードとか ネズミ チーズ ペンデュラム ダウジング 候補地 千葉県(夢の国…) 大阪府(一寸法師) ご当地絵 ランダム画像表示テスト実施中 (ランダムにしつつ画像サイズ揃える方法募集中) random_imgエラー:存在する画像ファイルを指定してください。 名前 コメント すべてのコメントを見る
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コダマ名 HP 攻撃 防御 特攻 特防 速度 合計 属性1 属性2 スキル1 スキル2 ナズーリン 90 105 85 95 95 60 530 鋼 雷 探し物を探し当てる程度の能力 - スキル 探し物を探し当てる程度の能力(Lv25習得) スペルが急所に当たりやすくなります。 スペル スペル名 属性 分類 威力 命中 消費 詳細 習得Lv ナズーリンペンデュラム 鋼 物理 60 100 5 先行で攻撃できます。受けるダメージを20%減少します。 初期 レアメタルディテクター 無 物理 70 100 0 30%の確率で、自分の防御が1段階上がります。 15 ビジーロッド 樹 物理 80 100 10 20 高感度ナズーリンペンデュラム 鋼 物理 100 100 25 30
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特徴 カードリスト キャラクターカード 名称 体力 回避 決死判定 属性 ダウザーの小さな大将 ナズーリン 20 3 3 妖怪 命蓮寺 スペルカード 名称 LV 呪力 攻撃 迎撃 命中 性質 基本能力 捜符「レアメタルディテクター」 1 1 1 1 4 拡散 棒符「ビジーロッド」 1 2 1 1 5 集中 信仰1 視符「ナズーリンペンデュラム」 1 2 2 1 4 拡散 低速1 捜符「ゴールドディテクター」 1 3 3 2 4 拡散 視符「高感度ナズーリンペンデュラム」 2 3 1 2 5 拡散 防壁1 棒符「ナズーリンロッド」 2 4 4 1 4 集中 信仰1 財宝「ゴールドラッシュ」 2 5 4 2 5 通常 宝塔「グレイテストトレジャー」 3 5 2 1 5 集中 守符「ペンデュラムガード」 3 5 3 2 6 拡散 防壁2 サポートカード 名称 LV 配置対象 呪力 属性 マウスダウジング 1 スペル 2 小さな小さな賢将 2 シーン 5 ダウジングロッド 3 リーダー 1 後ろ盾 3 リーダー 4 イベントカード 名称 LV フェイズ 呪力 探し物 1 充填 1 便利屋 1 戦闘 1 監視 2 戦闘 2 卑近なダウザー 2 充填 3 借り物の後光 3 戦闘 3 サポートカード(協力) 名称 LV 他使用条件 配置対象 呪力 属性 イベントカード(協力) 名称 LV 他使用条件 フェイズ 呪力 NEWSを探せ 1 文1 充填 3 内緒のお願い 1 星1 充填 4 小さな刺客 1 針妙丸1 充填 5 毘沙門天の加護ぞある 2 星2 戦闘 4
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ナズーリン No.020 タイプ:けもの/こころ 特性:しゅうしゅうか(もちものを奪われることがない) すながくれ(天気が「すなあらし」の時回避率が上がる) HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 60 90 70 90 85 105 ばつぐん(4倍) --- ばつぐん(2倍) ゆめ/ほのお/みず/しんとう/ひこう いまひとつ(1/2) だいち/あんこく/ことわり/こころ いまひとつ(1/4) おばけ こうかなし --- コスト:50(コスト技の威力:60) 覚える技 なずーりん ナズーリン 1 ヒートクロー 1 ミラーコート 1 チャージ 1 でんこうせっか 1 エナジーライト 1 まきびし 1 つるぎのまい 1 ジャミング 1 みがわり 1 すてみタックル 1 たいあたり 5 しっぽをふる 8 どろぼう 11 どろかけ 14 かみつく 17 みやぶる 20 ミラーショット 23 のしかかり 27 みだれひっかき 30 あなをほる 33 トライアタック 36 しねんのずつき 40 ほえる 44 キリングバイツ 48 おいかぜ 52 すてみタックル 卵 いたずら バリアー じんつうりき トリック はたきおとす ねごと あやしいひかり いたみわけ 技マシン 05 ちび ほえる 06 ちび どくどく 12 ちび ちょうはつ 15 ちび ソニックブーム 16 ひかりのかべ 17 ちび みきり 18 あまごい 21 ちび シグナルビーム 24 ちび 10まんボルト 25 ちび かみなり 27 ちび おんがえし 28 ちび あなをほる 32 ちび かげぶんしん 34 ちび エナジーボール 42 ちび からげんき 43 ちび ひみつのちから 44 ちび ねむる 45 ちび メロメロ 49 ちび よこどり 50 ちび マインドボム 秘01 ちび いあいぎり 秘05 ちび フラッシュ
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ナズーリン2 新ろだ2-057 ここは最近出来たお寺、命蓮寺。 なんでも人のいい僧侶(美人)が妖怪と人間の平等を説いているとか。 が、妖怪の味方かもしれない、という事でいまいち人が寄りつかない。 自分はこの僧侶(美人)にいたく興味があるので、入ってみたい、と父に相談したところ 「うわさではあそこ妖怪がいるんだとよ…お前、下手したら死ぬぞ…?」 と真顔で言われた。この際妖怪でも美人なら構わない。と返すと、 「お前はその助平直せばもう少しモテるよ…ハァ…もう勝手にしろ…」 許可がでたので、僧侶(美人)がいるのであろう命蓮寺の門をくぐってみた。 何故こうなったのだろう… 自分は僧侶(美人)を見にきただけなのだが… ナズーリン「言い残すことはあるかな?」 ○○「言い残してない事の方が少ない」 目の前のネズミの耳をつけた女の子(美人)は、こちらにやたら鋭そうな杖を突きつけている。 ナズーリン「へぇ…言い訳でもするのかい?聞いてあげるから言ってみなよ。」 ○○「自分は僧侶に会いに来ただけだ。怪しいものではない。」 ナズーリン「最近の参拝者は丑三つ時に来るものなのかい?賊の類にしか見えないね。」 ○○「どうすれば信じてもらえる?」 ナズーリン「一般的な時間に参拝に来ればいいじゃないか。今は信用できないね。」 ○○「早朝から夜中まで仕事で忙しい。家があまり裕福ではないんだ。」 ナズーリン「…その薄汚れた服から見て真実のようだね…悪い事を聞いた。すまない。…だが、ここは通せない。」 ○○「そうか…こちらこそすまなかった。こんな夜遅くに来て、君のような美人に迷惑をかけてしまった。」 ナズーリン「何を言ってるんだ君は。こんな妖怪ネズミを捕まえて。捕って食うぞ。」 ○○「捕って食う…か…性的な意味なら歓迎する。」 ナズーリン「性的…って…真面目な顔して何を言ってるんだ君は。頭が沸いてるんじゃないのかい?」 ○○「真っ赤な顔も可愛いな。そういえば名前を聞いてなかった。 その美しい顔に妖怪ネズミではあまりに釣り合わない。名前を聞いても?」 ナズーリン「………ナズーリン……ナズーリンだ。」 ○○「ナズーリン…よし、もう忘れない。」 ナズーリン「そういう君はなんて名前なんだい?変人。」 ○○「…○○だ。ところでナズーリン。この寺の僧侶は本当に美人なのか?」 ナズーリン「僧侶…?ああ、聖か。まあ、体つきもいいし…綺麗だね。」 ○○「博麗の巫女と比べるとどうだ?」 ナズーリン「まあ、聖の方が綺麗だよ。」 ○○「ナズーリン。事情が変わった。なんとしてでも入る。」 ナズーリン「…なぁ、○○。知り合ったばかりの君にこんな事聞くのは失礼だが…君は助平か?」 ○○「自分としてはそのつもりはないのだが、周りからはそう呼ばれている。」 ナズーリン「…教えてあげよう。君のような奴を助平というんだ。」 ○○「しかし、助平とは女性に軽薄な態度で接する輩のことでは無いのか?」 ナズーリン「ひょっとして君は自分が軽薄な態度をとってないとでも思ってるのかい?」 ナズーリンは顔に青筋を浮かばせながら聞いてくる。 ○○「落ち着けナズーリン。折角の綺麗な顔がもったいない。 女性に対して軽薄な態度を取った事は一度も無いと自負している。 女性に冷たく接した事は無い。特に美人は全身全霊をかけて愛するつもりだ。」 ナズーリン「…真面目な顔をしてそれを言うんだね…それが助平だというんだが。どのみち今日は絶対にここを通さない。 大人しく帰るんだね。力の差が分からない訳ではないだろう?」 ナズーリンはそう言って杖を構えた。 ○○「では、ナズーリンが通してくれるまで毎日通う。なにか土産に欲しい物はあるか?大したものはやれんが。」 ナズーリン「買収する気満々だね。まぁ、そうだな、○○は牛を飼っているかい?」 ○○「飼っている。一匹だけならな。」 ナズーリン「では、牛乳も?」 ○○「牛乳なら腐るほど余っている。里では牛乳は不人気だからな。」 ナズーリン「なら、その牛乳を袋に入れて日に晒しておくんだ。チーズが出来る。」 ○○「血異頭?なんだ、その物騒なものは。」 ナズーリン「まぁ端的にいうなら牛乳を日光を浴びせて腐らせたものだよ。私の好物だ。」 ○○「ナズーリンは腐った牛乳が好きなのか…変ってるんだな…」 ナズーリン「君にだけは言われたく無いな。とにかく、次からチーズを持ってくるんだ。わかったね?」 ○○「ああ。ナズーリンがそれでいいのなら、持ってくる。では。」 言うと同時に○○は走って帰っていった。 ナズーリン「…○○か…中々面白い人間もいたものだ。妖怪に物怖じしないとは。ああ、助平だからか。 まぁ、明日の夜が少しだけ楽しみになった。精々チーズに期待しよう。」 ナズーリンは誰もいない門の前で微笑した。 新ろだ2-076(新ろだ2-057続き) ここは妖怪の集まる寺、命蓮寺。 丑三つ時、その門の前にたたずむ一匹の妖怪ネズミがいた ナズーリン「○○、おそいなぁ…」 そこに駆けてくる影がひとつ はや賊の類か、と彼女は愛用のダウジングロットを構える が、その影からかすかにする匂いに、彼女は警戒を解いた ○○「すまない、ナズーリン。血異頭を入手するのに手間がかかった。」 ナズーリン「気にしていないよ。それより、早くチーズを見せてくれないか。」 ○○は少々ばつが悪そうに手に持った袋からチーズを取り出した 黄金色に所々青い線がついたそれに、ナズーリンはほぅ、と感嘆の声を漏らした ナズーリン「○○、誰にこんなレアものを貰ったんだい?」 ナズーリン「女性へのプレゼントに人から貰ったものをあげるのは感心しないな。」 その言葉を聞いて○○は少し安心したような表情になった ○○「正真正銘自分の手作りだ。そうか、レアものか。それはよかった。」 ナズーリン「なぜ一介の人間の○○がブルーチーズを作れるんだよ。」 ○○「ブルー血異頭?」 ナズーリン「その血異頭の部分はこだわりかなにかか?」 ナズーリン「まあいい、ブルーチーズというのはね、間に青カビの入ったチーズの事だよ。」 ○○「うまいのか?」 ナズーリン「匂いこそキツイが、レアものだけあってなかなか美味しいよ。」 ナズーリン「酒も寺から良い日本酒をこっそり持ってきたし、肴として楽しませてもらおう。」 ○○「そうか…では自分も同伴させてもらおう。いいか?」 ナズーリンは不思議そうな顔をした ナズーリン「別に構わないが…」 ナズーリン「○○は聖に会いに来たんじゃなかったのかい?」 ナズーリン「賊ではないんだし、好きなだけ通っていいんだよ?」 ○○「こんな綺麗な女性が丑三つ時に手酌とほあまりにも縁起が悪い。同伴する。」 ナズーリンはがっくりと肩を落とした ナズーリン「そういえば○○は助平だったな…イメージがあわないから忘れてた…」 ナズーリン「それじゃあ、別の場所で飲もう。ここは都合が悪い。」 ナズーリン「あんなことを言ったんだ。勿論お酌してくれるんだろう?」 ~~助平&少女移動中~~ ○○「ここは…」 ナズーリン「ここは私の隠し部屋だよ。倉庫の屋根裏だ。」 ○○「ネズミらしい所に住んでるんだな…そんなところも可愛い。」 ナズーリン「なんでもかんでも可愛いというのは感心しないね。あまり嬉しくないよ。」 ○○「そうか…すまない。あまりにもナズーリンが可愛いからつい言ってしまった。」 ナズーリン「今のは23点かな。助平なのに口説くのは下手なんだね。可哀想に。」 ナズーリンは○○に憐れみの目を向けた ○○「よく…言われる…」 ○○は今にも世界が終りそうな様子で体操座りした ナズーリン「それはそうと、早くお酌してくれたまえ。こっちはヨダレがとまらないんだ。」 ○○「了解した。」 ちょろちょろと、ナズーリンの盃に酒が注がれていく ナズーリンはそれをくいっと傾け、盃の半分を飲んだ ピリッとした辛さが喉を通って行く感覚が心地よい 一通り酒の味を堪能した後、ナズーリンは○○の持ってきたブルーチーズをつまみ、口に入れた ジワリとした甘みとミルクの匂いに、ナズーリンは思わず蕩けた顔になった ナズーリン「これは…美味い。」 ○○「そうか、それはよかった。こちらも、ナズーリンの蕩けた顔を見れて幸運だ。」 ナズーリン「ム、私はさっきそんな顔をしていたかな。少々恥ずかしい。」 ○○「では自分もいただこう。」 そう言ってブルーチーズに手を伸ばした○○の手を、ピタッとナズーリンが制止した。 ナズーリン「まぁ待て、○○。そのチーズを食べる前に聞きたい事がある。」 ○○「なんだ、何を聞きたいんだ。」 ○○はおあずけを食らってとても不機嫌そうな顔をした ナズーリン「どうどう。それで、聞きたい事なんだが…○○、私に隠し事をしているね?」 ○○の全身から滝のような汗が噴き出した ○○「nnななにをいってててるんだだ。ナズーリン程の美人に自分が隠し事があるはずが… ナズーリン「○○は嘘を吐くのも下手だね…さぁ、正直に言うんだ。」 ナズーリン「チーズを渡す時のばつの悪そうな顔はなんだったのか。」 ○○「そこまで調べがついているのか…わかった、話す。」 ○○は正座して事の顛末を語りだした ○○「今回の血異頭なんだが、家にある腐って固まってる牛乳の一番古いのを持って来たんだ。」 ○○「で、直前に中身を確認して…」 ナズーリン「カビが生えてるのを見て、まずい、もう腐りきってしまった、と思ったと。」 ○○は無言で頷いた ナズーリン「なんだ、そんな事か。期待して損したよ。」 ナズーリン「私はてっきり媚薬でも仕込んでるのかと思ったんだが。」 ○○「クスリなど使わない。可愛いナズーリンにそんな事しない。」 ナズーリン「その姿勢はそこそこ好きだよ、○○。」 ○○「そう…か。」 ナズーリン「○○、責められると弱いタイプだろう?」 ○○「そ、そんな事は…」 ナズーリン「さ、止めて悪かったね。ねんがんのチーズだ。ほら」 ○○「…むぅ」 ○○は赤面しつつチーズを受け取ると、口に入れた。 噛むたびに、口の中をトロトロとしたほんのり甘いものが駆け巡る。 なるほど、ナズーリンが蕩けてしまうのも分かる。 ○○「これは…美味いな…」 ナズーリン「だろう?さぁ、どんどん飲もう。夜は永いんだ。」 そう言ってナズーリンは○○の盃に酒を注いだ。 助平と少女の宴会は、まだまだ続く… 注…チーズの作り方はこんなに単純じゃありません。ましてやブルーとか… 新ろだ2-255 「…………」 「…………」 居間にて、ちゃぶ台を挟んでネズミの少女と向き合っている。 チーズなどという物は無く、茶しか出せずに申し訳ないとは思っているが、彼女自身は特に気にした様子も無い。 彼女自身が家に訪ねてくるのは最早珍しい事でもなくないのだが。 「今日は、少し用があって来たんだ」 「ふむ」 どうやら、今回はちゃんとした用があるらしい。 茶を飲みながら、目で催促する。 「いや、その……」 すると、途端に目の前の少女の様子がおかしくなる。 どんな状態でも平静を装うとする彼女にしてみれば、余程言いにくい用事に違いなかった。 しかし、ここまで来てもらって"言わなくても良い"と言えるはずもなく、俺は黙って次の言葉を待つしかなかった。 「手伝って欲しい」 だが、出てきた次の言葉はアバウトすぎた。 「……何を」 「手伝って欲しいんだ」 「だから何を」 「一緒に探して欲しいんだ」 もう少し詳細を知りたいのだが、どうも要領を得ない。 本当に彼女にしてみれば珍しい落ち着かなさぶりである。 まともに話を聞くには落ち着かせる必要がありそうだ。 「とりあえず落ち着くんだナズーリン」 「わ、私は落ち着いているよ」 「とりあえず落ち着くんだナズナズ」 「な、なずなずなずなず」 落ち着かせるつもりがどうやら逆効果だったようだ。 いかん、このナズーリンは可愛い。 しかし、これ以上やると正気に戻った彼女から、ペンデュラムで殴られそうなので抑えておく。 とりあえず、茶を飲ませる事で落ち着きを取り戻させる。 「ふぅ……」 「落ち着いたか、ナズナズ」 「その呼び方はやめてもらっていいかい?」 どうやら完全に冷静さを取り戻したようだ。 少し程度しか、残念なんて思ってない。 「それで、何を一緒に探して欲しいんだ?」 「それ、なんだけどね。言葉では説明しにくいんだ」 いやぁ、ナズーリンさん。それじゃちょっと厳しくないですかね。 「まず、それを説明する言葉を探して来た方が良いと思うんだが」 「君はそれで巧い事を言ったつもりなんだね」 「いや、結構本気で言ってるんだが」 説明してもらわなくちゃ何を探せばいいのか分からない。 雲を掴めと言っているようなものだ。 「うぅ……」 ナズーリンがしょげた。犬ではなくネズミなのだが、何故か耳が垂れている気がする。 そんなに難しいのだろうか。何となく手伝ってやりたい気持ちはあるのだが。 「まさか感覚的な物だったりしないよな?」 「!! そう! それだよ!」 俺が答えるとナズーリンが飛び上がらんばかりの勢いで、こちらに身を乗り出してきた。 ドンピシャですか。 しかし、喜んでいるところ悪いのだが。 「じゃあ無理だよ」 再びナズーリンはしょげた。先ほどよりもしょげ具合が五割り増しくらいである。 何だかとてつもない罪悪感だった。俺間違った事は言っていないはずなんだけどな。 「というか、また難しいものを探してるな……」 「だ、だから……私は君と一緒に探したいんだ」 なんでまた俺なんだろうか。 むしろその感覚的なものなら、ぬえ辺りが適任じゃないか? そんな事を考えていると、彼女は突然立ち上がり。 「~~~~!」 真っ赤な顔で涙目になりながらペンデュラムを振り被っている――ってちょ! 「ちょ、ちょちょい、ちょいちょい!」 「君は、君って奴は!! どうしてここまで言っても気付いてくれないんだ! まるで私がばっかみたいじゃないか!」 「おい、落ち着け、落ち着くんだナズナズ!」 「なずなずなずなず!」 そんな事を口走りながらペンデュラムが飛んできた俺目掛けて飛んできたのだった。 「つまりはデートしたいって事か。そう言ってくれれば喜んでオッケーだしたんだが」 ナズーリンと、人間の里を見て回る。 探し物ではなく、純粋にこの時間を楽しむ目的だ。 「君は実にバカだな。私にだって恥ずかしい事くらいあるんだ」 そう言いながらも、繋いだ手はぎゅっと力が込められる。 「そ、それに私はデートしたいんじゃないんだ。私は君と長く一緒にいられる時間を探したいんだ」 まだ見栄を張るか、この可愛い可愛い賢将は。 つまりは一緒にいたいって事じゃないか。 それとも恥ずかしいだけか。 ならば―― 「そんなの」 繋いだ手を離すと、あっ、と心底残念そうな声が聞こえる。 気にせず、すぐさま小柄な身体を横にして抱き上げる。 「長く一緒にいるのが難しいなら、短くても濃厚な時間を過ごせば良いだろ?」 世間一般的で言う、お姫様だっこという奴である。 ある意味、濃厚である。 「わ、わわ、わーわー!」 恥ずかしいならば、いっそ最大限に恥ずかしがらせてやれば良い。 予想通り叫ぶナズーリン。それでも俺の為なのか、はたまた極限にまで緊張してしまっているせいか、身体は大人しい。 叫んだせいで里の人から視線を浴び、更に羞恥心が極限値を突破した彼女は、俺の胸に顔を埋める。 俺自身、かなり恥ずかしかったのだが、そんな彼女を見ると恥ずかしさは吹き飛んでしまっていた。 そうして、胸に顔を埋めたナズーリンを抱えて、俺は里を見て回ったのだった。 新ろだ2-257 魔理沙とこいこいに興じている○○がふと悪寒を感じ振り返る。 いや、そんな! あれは何だ! ああ! 窓に! 窓に! ふんぐるい むぐるなふ なずぅりん いあ! いあ! 「と、まぁクト○ルーごっこはこれくらいにして何の用だい? ナズーリン?」 「ふむ、外世界のコズミックホラーの神のように○○を呪っていたんだ」 「え、ほんとにそんなことしてたのか! 俺何か恨まれることしたか!?」 「ほぉ? 身に覚えが何もないと言うのかい? まぁいいや、こんなところで立ち話もなんだから入らせてもらうよ。よっこいしょ」 某魚介神のように窓に張り付いていたナズーリンは縁に手をかけて○○の部屋の中に入ってきた。 「うぉ!? 何だ!? ナズーリンが窓から入ってきたぞ!」 「ああ、気にしないでくれ。玄関まで回り込むのが面倒だったからここからお邪魔させてもらうだけだ」 そうして部屋に入ってきたナズーリンは険しい顔で○○に新聞を突き付けた。 「これ、あの鴉天狗が発行した文々。新聞だ。そこの一面を読んでくれ」 「ん、なになに……恋人にしたい男性ランキングだ……と……」 「そうだ、それで問題はな……」 その横で魔理沙が勢いよく手を挙げる。 「あー、私それ○○に一票入れたぜ」 「という婦女子が大勢いると言うことだ。いったいどんな魔法を使ったんだね? 聖にでも教えてもらったか? それともそこの白黒か? 森の人形遣いと紅魔館のひきこもりも考えに入れるべきか……」 ぶつぶつとつぶやき始めるナズーリンに対し、やれやれという感じで○○は口を開く。 「おいおい、俺にはそんな才能ないぞ。なぁ、魔理沙」 「ああ、こいつ物分かりはいいんだが、いかんせん魔法を使う力が足りないんだ。結局知識を得ても何一つ現象は起こすことはできないってことになってしまうな」 それでもナズーリンは疑わしい目を向け続ける。 「ほぉ? では薬の類かな? 惚れ薬か? 催淫剤か? あの竹林の薬師にどれだけ強力なものを作ってもらったんだ?」 「んなことするかっ! 俺にはナズーリンっていう彼女がいるんだっ!!」 「――っ!!」 「ふぇー、相変わらずお熱い奴らだぜ」 ○○の大声にナズーリンはびくっと身体を震わせて驚き、魔理沙はおどけるようにして手で顔をぱたぱたと仰ぐ。 「……う、すまない。少し頭に血が昇ってしまっていたようだ。しかし、なぜこのような結果に……」 「でも気にすることないと思うぜ? だってナズーリンめちゃくちゃ愛されてるじゃないか」 「そ、それでも○○が人気なのはいただけない。彼氏がモテるということは彼女として鼻が高いが、一位となると危険すぎる」 「つまり、私だけの○○じゃなきゃ嫌ということか?」 「有り体に言えばそういうことだ」 ズパッと切り込むナズーリン。 その姿を見て魔理沙は頬をポリポリとかく。少し呆れているようだ。 「あー、たぶんそれ普段のお前らの行動の結果だと思うぜ?」 魔理沙の発言に意味が理解できない二人は顔を見合わせ、首をかしげる。 「ん、そうだな。つまりだ、普段のナズーリンに対する○○の行動が理想の彼氏過ぎてるんだよ。だからこそみんな○○に票を入れているわけだ。うらやましいからな。 それにお前らのイチャつきっぷりを見て横取りしてやろうなんて思ってるやつなんていないぞ」 「そ、そうか……○○はやさしい、頼もしいと常々思っていたがそれは私の惚れた弱みだと思っていたのだが、皆そう感じ取っていたのか。 しかしそれでも納得出来かねるものがあるのも確かで……」 「……じゃあこれからナズーリンとイチャつくの少し控えようか」 「何を言っているんだ! 君はバカか!? そんなこと許されるわけないだろう!」 「じゃあ、どうするんだよ。何か方法でもあるっていうのかい?」 「簡単なことだ。もっとイチャつきまくって『やべぇ、こいつら付け入るスキがねぇ』と皆に思わせればいいのだ」 「そううまくいくものかねぇ……」 そんな中、魔理沙は文々。新聞を広げ、その箇所の記事を読む。 「あー、あいつらしい記事の書き方だなー。いつものノリの二割、いや三割増しで書きなぐってるな。こりゃナズーリンがトサカにくるのもうなずけるぜ」 そして新聞をたたむとナズーリンにチッチッチッと指を振った。 「いかん。いかんなぁ。ここは正妻としての余裕を見せつけるべきだぜ。そうすれば万事うまくいくはずだぜ」 「そうか。アドバイスありがとう魔理沙」 「いやいや、お安い御用だぜ。そのお礼として……」 魔理沙は視線を下に向ける。 「○○、この五光なかったことにしてくれ」 「ナメんな」 ◆ ◆ ◆ 「……で、やることが俺んちに泊まり込んでイチャつくことなのか」 「ん、最近は一緒に居る機会が取れなくてな。○○分を補給するのにもいいかなと思っていたわけだ」 その日二人はもう嫌というほどにイチャついていた。○○が出かけている間にナズーリンは家事、帰ってきたら一緒に食事の支度。 お風呂も一緒に入り、今は布団の上で○○の足の間に座り、胸板に寄りかかっているところだ。 「しかし、ただ普段通りにしているだけでいいのか? 何か対策でも考えていると思っていたんだが」 「いや、あのブン屋のことだから記事をほぼ八割位捏造で作り上げるだろうからこっちからある程度のエサをまいておけばそれに食いついて好き勝手やってくれるはずさ。 それよりも○○、今は私だけのことを考えてくれないか? ちょっと嫉妬してしまうぞ」 首を振り向かせてちょっと不機嫌そうな顔を見せるナズーリン。そんな彼女に○○はお詫びのキスをする。 「これで許してくれるかい?」 「うん、許そう。だがこれで終わらせる気かい?」 「まさか」 ○○は小さな身体を抱き上げると体の位置を変えて布団の上に仰向けでナズーリンを寝かせる。 おしめを替える赤ん坊のような格好にされて少し顔が赤くなるナズーリン。淡い水色の寝間着が彼女にはよく似合っている。 「ふふ、やっぱりこういうことになってしまうな。期待してなかったとは言わないが」 「嫌ならやめるが?」 「ここでやめてもらっては私が困る。それにこのあとじゃないと私だけが知っている○○が見れないじゃないか」 ナズーリンの言っていることが分からず頭に疑問符を浮かべる○○。 その姿に彼女は苦笑する。 「ふふ、誰だって情事のときの顔なぞ繋がっている相手にしか分からぬものだろう? 普段おとなしいわりにこういうとき意外に独占欲が強いところとか。 そのくせ、激しくした後はちゃんと私を気遣ってくれる。しかしちょっと位乱暴にされる方が私は好きだぞ。……まぁこんなとこかな。あげればきりがなくなってしまう」 「…………」 「ん、顔つきが変わったね。雄の顔だ。その顔も私は好きだ」 「あー、じゃあナズーリン。俺の言いたいこと分かる?」 「もちろんだとも」 枕元の灯りを消して、寝間着の紐を解く。ぼんやりと輪郭しか分からぬ闇の中ナズーリンは○○の身体に四肢を絡める。 腰に足を絡める時、少し粘ついた水音がした。 だんだんと暗闇に目が慣れると、○○の目を潤んだ赤い瞳が見つめ、上気した顔でナズーリンは甘く囁く…… 「さぁ、きて……」 わっふるわっふる 雨戸のスキマから朝日が差し込む。眩しさに目が覚めた○○は雨戸を閉めようと布団の中から出ようとするとぐいっと腕を引っ張られる。 「や」 「あの、『や』じゃなくて……。雨戸が閉められないんですが」 「や。だめ、行っちゃ。布団かぶれば問題ないよ。何なら私が抱きしめて眩しくないようするから」 そこまで言われては諦めるしかない。しかたなく布団に戻る○○。そんな彼にスリスリと甘えてくるナズーリン。もし彼女が猫だったなら喉を鳴らしているところだろう。 「……やっぱりさ、ナズーリンって結構甘えん坊だよね」 「おや、知らなかったのかい? 私は甘えるの大好きなのだが? ご主人があんな調子だからしっかりせざるを得なかっただけで」 「ああ、そうか……」 「私としては頼れる恋人ができてうれしい限りだよ、○○」 柔らかく微笑むナズーリンの頭を優しく撫でる○○。 「なぁ、○○。私が嫁に行くのと、○○が婿に来るの、どちらがいい?」 「ぶっ!?」 「おや、○○は考えていてくれなかったのか。悲しいな……することだけして捨てられてしまうのか私は……」 「い、いや! 急にそんなこと言われてびっくりしただけだ!」 「ふふっ、まぁ私も急な話だとは思うが、いやはや、うまくいったな。でもしっかりけじめはつけてほしいぞ。ちゃんと考えてくれよ。旦那様♪ それにしても○○の驚きようと言ったら、ふぁっ!?」 お返しとばかりに○○はナズーリンの身体の敏感なところをくにくにといじる。 「ふっふっふ。さっきのお返しだー」 「んっ、やっ……あ、こんなことしてもらえるなら、もっと驚かせる……あんっ」 ぴくぴくと身体を震わせるナズーリンに感極まったか、○○の布団の中に潜り込む。 もぞもぞと布団がうごめくたびナズーリンは可愛らしい声をあげた。 またしてもわっふるわっふる 抜けるような青空の下洗いたてのシーツと布団を干す二人の姿があった。 「……ちょっと張り切り過ぎたかな? シミになったらどうしよう」 「う、す、すまない。あまりにご無沙汰だったために歯止めが掛からなくて……」 「あー、気にするな。俺も悪いんだがら」 「よぉ、ご両人。どうだ愛の巣での一夜は?」 ぐふふと卑下た笑みを浮かべた魔理沙がやってきた。 「御覧のあり様だよ。笑いたければ笑え」 「ぐ、開き直られるとこれ以上ツッコミようがないぜ……」 「あ、そうだ。○○、これをあげよう」 ○○は『白くべたつくなにか』を一個手に入れました。 「なんだこれ?」 「さっき家の中を覗くのにちょうどいい場所を見つけてな。そこに大量の血痕とそれが落ちていたのだ。 ふふふ、これはいいものを手に入れたな。これであのふざけた記事を書いたブン屋にひと泡ふかせられるぞ。さてどうしてくれようか……」 「……ほどほどにな、ナズーリン」 のちのある鴉天狗の手記にはこう書かれている。 ――聞いてください! 私は踏み込んではいけない領域に足を踏み入れてしまったのです! あれは萌神! 鼠の皮を被った甘ったるい何かだ! ああ、もう駄目だ。また甘い囁きが聞こえる。おかしくなりそう。まるで砂糖漬けのようだ。でもこのカメラで撮ってやる! 神よ! 手記はここで終わる―― 29スレ目 897 + イチャ絵板 2010/07/17(それぞれ別人による) 897 :名前が無い程度の能力:2010/07/13(火) 23 17 30 ID E206ITPI0 目が覚めたら俺の上にナズーリンがいた 何を言ってるかわからねーと思うが俺にも(ry とにかく仰向けに寝てた俺の上半身と腰辺りに猫のように丸まってすっぽり収まるようにいた 混乱してたけどまず熱っ!と思うくらいの体の熱さに驚いてこれが子供体温なのかと本人に言ったらぶっ飛ばされそうな事を思いながら 次に凄く甘くていい匂いにおもわず目の前の髪の毛に顔を突っ込みくなったが起きてしまって この至上の体験が無終わってしまいそうで必死に我慢して生殺しに耐えていたけど ついに目を覚ましたみたいで 「ん……っ…んー……む?(俺の顔を見て寝ぼけた顔から真顔に戻る)………んむ」 真顔に戻ったときに何を言われるかとハラハラしたが 『まあいいか』といった感じに俺の胸板に顔を一度擦り付けて二度寝に入ったナズにもう辛抱たまらなくて抱きしめたら 「…もっと優しくしてくれ」 と顔を伏せたまま低めの声で窘められたので 手の力抜いてゆっくり頭を撫でていたら、「…っ♪」と少し喉を鳴らしたような声を出して耳がひくひく動いて幸せそうだった もうこのまま死んでもいいな俺ってくらいの幸せ味わいながら頭をずっと撫でていたら 目が覚めた今朝の事 おかげで一日中ナズの事が頭を離れなくて幸せすぎてヤバい 元々好きだったけど、ちょっともうクラクラするくらいに好きになってしまった 本スレ 897でナズが胸に縋り付いて「…もっと優しくしてくれ」と言ってくれると聞いて。 Megalith 2011/10/15 「まったく君は実にバカだな!」 はぁ。 「なんだその反応は。まるで何故自分がバカだと言われているかわからないような顔をしているな」 ずばりその通りです。いやぁナズーリンさすが賢い。 「褒めても手心を加える気は無いし、そんな心無い言葉ではむしろ相手の神経を逆撫ですることになるぞ? ……まぁいい、馬鹿でうつけで朴念仁で甲斐性なしな君に、特別に! ああ特別に! その理由を教えてやろうじゃないか!」 いや別に結構なんですが。 「何か言ったか?」 いえなんでも。 「さて、外を見てみろ」 晴れてますね。 「ああ晴れている、とても晴れている、イヤになるほど晴れている。そしてとても暖かい」 暖かいですね。 「で、君はそんな中一体何をしていたのかね」 ……? 「そこで首を傾げるな、頭が痛くなる。数分前自分が何をしていたかも思い出せないのか君は」 そういえば寝てました。 「そうだな、寝てたな。どこで?」 ここで。 「そうだ。この命蓮寺に来て、わざわざ、自宅いうものがありながら、何もせず寝てたな」 だって家はこんなに広くないし、木の板張りじゃないからヒンヤリしてないんです。 「君はもし自宅が広くて木の板張りだったらここに来ないつもりなのか」 あー、うーん……どうだろう。 「……素直は美徳だが、せめてそこは『ナズーリンに会うためという価値がある』くらい言ってほしい」 ナズーリンに会うために―― 「言われてから言っても逆効果だからな」 ところで、何の話でしたっけ。 「ん? ああ、話が脱線していたな。こういうところにだけは無駄に気がつくよね君も」 てへへ。 「褒めてない。……わけじゃないが、もっと大事なことを養ってほしいよ。大体君は――」 ナズーリン、また脱線してる。 「私としてはもう少しこういう会話を大事にしたいんだが……、いやなんでもない。で、なんの話だったかな」 お昼寝をしようって話。 「違うわ! こんな天気のいい日に外にも行かないのはおかしいって話だ! 期待した私が馬鹿みたいじゃないか!」 えっ。 「あっ」 …………。 「…………」 期待、してたんだ。 「……まぁなんというか、私だって女だ。晴れた日に惚れた男が来てくれたら期待くらいはするさ」 ……ごめん。 「いや、いい。勝手に期待した私が馬鹿だっただけなんだからな」 怒ってる? 「べつに」 ……えっと、今からでも出かけるとか。 「いい。寝ていたいんだろう? 存分に寝ればいいさ」 あう。 …………。 「…………」 …………。 「はぁ、まったく……」 ナ、ナズーリン? 「いい、そのまま寝ていろ。なんかドッと疲れたからな、私も寝る」 あ、うん。 「……君は馬鹿だ」 うん。 「甲斐性もないし、そのうえ朴念仁でもある」 うん。 「だから、君に期待するのは止めだ」 えっ。 「次からは私から誘うことにする。……なんだ? もしかして見限られたとでも思ったか?」 まぁ、嫌われてもおかしくないことをしたし……。 「ふふ、まったく君はバカだなぁ」 うん。 「今日は君に付き合おう。だから次は私に付き合いたまえよ?」 うん。 「ならよし、この話はこれで終わりだ」 ナズーリン。 「うん?」 今日はいい天気だね。 「ああ、まったくだ……」 情景描写は投げ捨てるもの Megalith 2011/10/26 「まったく、君は本当にしょうがないな」 額にひんやりした感触が気持ちよく、うっすら目を開けると呆れた顔のナズーリンがそばにいた。 頭の中が少しぼんやりとしていて今がどういう状況なのか理解しにくい。ただ、どうやら俺は布団に寝かされていて額には濡れたタオルを置かれている、ということだけわかる。……このシチュエーション、もしかして、 思わず飛び起きようとするとタオルの上から額を優しく叩かれた。 「病人の癖に調子に乗った罰だよ。今日は大人しく私に看病されなさい」 「病人って、ええと何の事かな? ……ほら、この通り元気だぜ?」 「はいはい」 病人ではないことを示そうとして、布団から腕だけを出して力こぶを作って見せるとこぶをぺしぺしと叩かれた。特に鍛えているわけでもないからお世辞にも筋肉があるとは言えないけど、そもそも俺のような人間の腕力でもナズーリンに敵わない。見た目は小柄な少女そのものなだけに、その軽くあしらうような態度はちょっと男としてのプライドが……。 「それにしても君はちゃんと食べてるのか? その細腕、私とあまり変わらないじゃないか。……人間と妖怪では必要な栄養が違うのかもしれないね。後で聖と相談して食事の量と栄養を見直さないとダメか」 「え、あ、……はぁ」 「とにかく、筋力は別にしても不摂生が祟ったからこういう些細な病気で倒れてしまうんだ。ちゃんと自覚はしてるかい?」 「いやだからほら、俺は風邪なんて」 「はぁ……いいかい? 君は今朝いつも通り起きてきたけど風邪を引いていて熱があったから休めと聖に言われた。にも関わらず寺の掃除をしようとしたり、ご主人様や聖の仕事まで奪っていこうとした。君が風邪なんてひいてないとアピールした結果がこれなんだよ? みんながどれだけ心配したか、君はわかってるのかい?」 「ええと、その……すんません」 まったくもってその通りで言い返せない。みんなに心配をかけたくなかったから無理をしてみたわけだけど、やっぱり怒られてしまった。 叱られた子犬のように布団で顔を隠すとすぐさま剥がされて、聞いているのかと詰められた。 おかしなことを言われれば反論もできるのだけど、今回は完全に俺が悪いから何も言い返せない……。 ただひたすらしょんぼりしていると、優しい手つきで頭を撫でられた。 「君がここへ転がり込んできてしばらく経つけど、君がいてくれてみんな助かってる。もちろん、私も。最初は不真面目そうな奴だと思ったけど、やれやれ、第一印象はあてにならないね」 はは。何かを思い出しながら小さく笑っているナズーリンが何だかものすごく可愛く見えて、ふと目が合うと恥ずかしくなってそのままあさっての方へ逸らしてしまった。そういえば今二人っきりじゃないか、何だか意識するとドキドキしてきた。 俺は緊張を隠すように顔を背けたままぶっきらぼうに言葉を返した。 「どうしたんだよ、急に。今更褒めたって病んでる俺からは何も出ないぜ? ……でもまあ、居候だし、これくらいは当然だよ。衣食住の世話をしてもらっているのにそれ以上は甘えられない……あでっ!」 今度はわざわざタオルを剥がされて直接額を叩かれた。ちょっと痛い。 恥ずかしさを隠すために言ったつもりだったけど、思わず言ってはいけない事を口にしてしまったみたいだった。様子を窺うようにナズーリンを見ると、笑ってはいるけど確実に怒ってもいる。怒ったような笑顔……かな。 「居候という単語は禁句だと、約束しなかったかな?」 「え? いや、はは……まあ、その、拾ってもらった恩返しといいますか……ねえ?」 「ふうん、居候ということは、アレかい? もしかして君はひとつ屋根の下に住んでいる私たち、いや私に大なり小なりの壁を作っていると。そう言いたいのかい?」 「ああ、いや、そういうことじゃなくて……」 命蓮寺に、果てはナズーリンの気まぐれに拾ってもらわなければ、もしかしたら俺は妖怪に食われるか野たれ死にかの二択だったかもしれない。そういう意味では命の恩人という意味で言ったつもりだったのだけど……一旦出てしまった言葉は訂正しようがない。 どう謝ればいいのか。小さな小さな彼女は一度機嫌を損ねると直ってくれるまでが本当に骨が折れるからなぁ。 ちょっとだけ考えてやっぱり素直に謝るしかないと思った俺が口を開こうとすると、少しだけ顔を赤くしていたナズーリンが「ぽすっ」と胸の上に顔を落とした。 ここからだと表情や何を考えているのかがわからない。そういう不貞腐れた所も可愛いのだけど、今は機嫌を直してもらう方が先だ。 「ごめん。俺は家族、いやそれ以上と思ってるよ。みんなのこと好きだし、ナズーリンはその、それ以上というか……何というか」 「……熱に浮かれて大胆な事を言うね、君は。でも、私もおんなじだよ」 赤らんだ顔をこちらに向けて小さく笑うナズーリン。いろいろなものが重なって、その笑顔を見ていると頭がくらくらしてくる。こういう恥ずかしい台詞はこういう時くらいじゃないと言えそうにないな……。 無意識の内に彼女の頬を撫でようと手が伸び……違和感を覚えて額に触れる。 「ば……お前、お前も熱があるじゃないか!」 「ぇえ? 私は別に」 「何が別にだよ……もしかして、俺のがうつったんじゃないか? 妖怪は病気なんてしないってのは俺の勝手な思い込みだったか……」 「ふうん、そうなのか。じゃあ、」 ごそごそと隣に潜り込んでぴったりひっつくナズーリン。えっ、なにこの状況……どうなってるの。 「あー、どうやら私も風邪をこじらせてしまったみたいだぁ。君がみんなに心配かけた事は許してあげるから、今日一日私を看病すること。いいね?」 結構熱が出ているのか、いつもと違ってずいぶん間延びした声でそう言い放つと返事も待たずに小さく寝息を立てるナズーリン。 もちろん俺の体温は急上昇し、思いの外熱の下がりが早かったのは言うまでもない……。 命蓮寺は今日も平和でした。
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ナズーリン1 新ろだ627 ネズミが出やがった。 「ちょっと失礼するよ」 そいつは人語を話しずけずけと我が家に入り込もうとする。 「ちょっと待ちな」 「うん?」 「お前、ここがどんな家か知っているのか」 「知ってるよ、チーズ作ってるんだろう?」 作ってるだけじゃない、これでもしっかりと生計を立てている。 「知ってるんならネズミを入れる気が無いって言うのもわかるよな?」 一年目にどれだけネズミの被害を受けたことか。 それ以来若干のトラウマである。 しかも今現在目の前にでっかいネズミ(妖怪)がいる。 「……ん、ああ、そうだね。確かに」 わかってくれたようだ。思った以上に理解力があるらしい。 多少の満足を覚え、そのまま帰ってもらおうと口を開こうとした。 「だが残念だね、もうすでに入っているようだよ」 「は?」 突然の言葉に開いた口がふさがらない。 そんなことはないはず、しっかりと対策をしているのだ。 「ただのネズミじゃないからね。私が使わしてたんだけど」 「お前なのか入れたのは」 「いや、それとこれは別件だよ。今回は私の子ネズミの独断のようだ」 「ちゃんと統率しろよ……」 「どうやら匂いにつられたらしい、困ったものだね」 肩をすくめる妖怪ネズミに若干の怒りを覚えるが、戦って勝てる相手でもないので抑えるしかない。 ともかく一刻も早くこいつを帰さなければ。 「そうか、じゃあこっちで処理しておくから帰ってくれ。一匹減るくらいは我慢しろよ」 「別に帰ってもかまわないけど、私の子ネズミは凶暴でね、ただの人間程度なら食べてしまうかもしれないなぁ」 そういうと妖怪ネズミは目を細め、口の端を釣り上げて笑った。 「私に任せてくれれば安全にネズミを外に追い出してあげるけど、どうだい?」 如何にも絶対了承する だろうと読んでいる、そんな顔だった。 っていうかそれは脅しじゃなかろうか。 「……わかったよ」 「じゃあお邪魔しても?」 「変なところ行くなよ」 「変なところ、というと?」 「台所」 少なくとも食べ物が食べられるのは絶対阻止しなければいけない。 妖怪ネズミはナズーリンと名乗った。 ナズーリンをチーズが積まれている倉へと案内する。 「終わったよ」 「はやっ」 まだ何もしていないじゃないか。 「そりゃ一匹だけだしね」 なんかだまされたような気がするのは気のせいだろうか。 ……まぁ今回のことは二度とは起こらないだろうし気にしないようにしよう。 子ネズミの独断、といってたし。 だがしかしネズミに入られたというのは問題だ。 そのうち別のネズミが入り込む可能性もあるかも知れない。 もう一度セキュリティを見直したほうが――― 「何をしているんだい?」 「は?」 気づいたら居間だった。 考え事をしてたらいつの間にか居間まで来てしまったようだ。 「っていうかお前なんでここまで来てるんだ。さっさと帰ってくれ」 しかも何気に座ってくつろいでいやがるし。 「少しくらいはいいじゃないか」 「かーえーれー! さっさと夢の国にでも帰ってパレードでもしてろ!」 「君は何かとても口に出してはいけないものと勘違いしてるね」 ところで、とナズーリンは口を開いた。 「ここの家は客人にお茶も出さないほど困窮しているのかな?」 「誰が客だ。用事すましたんならさっさと帰ってくれ」 「帰ってもいいけど、今帰ったら偶然、一匹くらいネズミ置いていきそうだなぁ」 「くそっ! なんて野郎だ!」 「どうしたんだい? 私は可能性の話をしているんだけどな」 たいそう意地悪そうにいうこいつの顔は先ほどの笑みと同じだった。 絶対楽しんでやがる。 「おまえ、性格悪いって言われないか」 「自覚はしているつもりだよ」 「直す気は無いんだな……」 肩を落として台所へと向かう俺の背中に、 「お茶請けはチーズでかまわないよ」 という声が聞こえた。 「ほらよ」 「ありがとう」 「自分でたかったくせに」 「さて、なんのことやら」 表情も変えないで言うこいつの姿にはため息しかつけない。 対照的にナズーリンはチーズに手を伸ばしていた。 「おや、このチーズ、おいしいね」 「気のせいじゃないのか」 「いやいや、これは独断でしのびこむに値する味だよ。誇っていい」 ……そこまで言われるとなんか悪い気はしないが、なんていうか一度言ってしまった手前そう簡単に覆せないっていうか。 「……そりゃどうも」 そのせいでそっぽ向いて答える形になってしまった。 「……君はもう少し素直になったほうがいいかもね」 「余計なお世話だっ」 なんか初対面の相手にばればれだった。見たらニヤニヤしてやがったし。 チーズも食べ終え、さっさと帰らないかなオーラを出しているが、どうやら相手はさして気にしていないらしく、 むしろ相手からのチーズ催促オーラを受け流すのに躍起になっていた。 「さて」 「お、帰るのか」 「いや、帰らないけど?」 「あっそう……」 わかっているが落胆してしまう。 ていうかこいつ何時まで居座る気だ。 「一応私の子ネズミが君の大事な倉に侵入してしまったんだ。これはお返しをしないといけないと思ってね」 「思うだけとか無しだからな」 「そんなことはしないよ。君の力になる。一度だけだけど」 「……力に?」 「そう、とはいっても私に出来るのは何か探し物を探すだけだけどね」 「それは、なんでもか?」 「この幻想郷にあるのなら」 そう豪語する妖怪ネズミ。 ……しかし、なんでもか。ちょっとだけ期待が沸く。 「じゃあ、レモン」 「……レモン?」 「チーズ作るのにレモン汁がほしいんだ」 食酢でもいいんだが、違う味というのも試してみたいのだ。 飽くなき味の探求といえばかっこいいが、悪く言えば今の味に飽きがきただけなんだが。 もうちょいレパートリー増やしたいのだ。 「ふぅん。本当にそれでいいのかい?」 「かまわないよ」 その言葉を聴いたナズーリンは手に持った長い棒を上へと振り上げた――。 レモンは見つかった。 「――言い忘れたけど」 「そんなっ…! バカなっ…! なんでこんなっ…! あってはならないことがっ…!」 種だけ、だが 「探させるのってネズミだから、食べ物だと食べちゃうんだ」 「そういうことは前もって言えーっ!!」 「だから言い忘れた、って言ったじゃないか」 「それにしてもだ!」 「あ、そうそう。ちゃんとこれは一回に含まれるからね」 「てめぇの血は何色だぁー!」 「君と同じで真っ赤っか」 くそっ、この上なくいい嫌な笑みしてくれやがって! 「幸い種が残ってるんだし木でも育てたらどうだい」 「……こうなったらそうするしかないのか」 限りなく小さいプラスだった。失ったものは大きいか。 「さて、一段落したところで私はそろそろ帰ろうかな。ここに寄ったのも偶然といえば偶然だしね」 そう言ってナズーリンはさよならもいわずして飛び立った。 まぁ色々あったが奴とは二度と会うことはないだろう。 さっさと割り切ってレモンの木を育てるのに専念すべきだ。 うん、そうだそうしよう。 あー楽しみだなー。 「そうそう。また寄るかもしれないから、その時は今日と同じようにチーズを頼むよ」 「もう二度と来んなー!!」 「ふふふ、それは肯定と受け取っておくよ」 会話を断ち切るかのように今度こそ飛び去っていく妖怪ネズミ。 立ち呆ける俺。 訂正、限りなく小さいプラスは圧倒的マイナスの間違いだった。 「今なら空飛べそう」 軽く現実逃避。 あほーと鳴くカラスにレモンの種ぶつけたくなった。 実際に投げたら外れたうえに探すのに1時間かかった。ちくしょう。 新ろだ660 「ふー」 走り回った疲れで座り込んでいると、 「やあ、ご苦労だったね○○。助かったよ」 ナズーリンがやってきた。 「うちの小鼠ほどではないけれど、ただの人間の割には随分役に立ってくれた」 「……そりゃどーも」 鼠達がお盆休みだとかいうふざけた理由で、俺は彼女が探し出したものを取りに行く仕事を押し付けられたのだ。 ――惚れた弱みで断れなかった、とは口が裂けても言えない。 「お礼に何か探してあげよう。そうだな……」 しばらく考え込むようなポーズをとっていたナズーリンは、ぽんと手を打ち、にやりと笑う。 「生涯の伴侶となる女性、なんてどうだい。ただでさえ君は見つけるのに手間がかかりそうだし」 「ご挨拶だな。いーよ、そんなん探してくれなくて」 「いいからいいから」 失礼な奴だと思うのが半分、ナズーリン以外の誰かを答えとして探し当てられたくないのが半分で止めたのだが、 目の前の鼠は構わずペンデュラムを取り出す。それはいつものようにくるくると回……らなかった。 「…………」 「お、おや、まあ」 ペンデュラムは迷わずナズーリンにくっつき、そのまま動かなかった。 「ま、参ったなあ……だけど私は、これでも自分の能力を信用してるんだ。しょうがない、君と一緒になってあげようじゃないか」 俺は、頭がぼーっとなって、何も言えなかった。 ペンデュラムがいつものものと違ったこと、そのペンデュラムとナズーリンの服にどう見ても磁石がくっついていたこと、 ナズーリンの口調は棒読みだったが、うまくごまかしてやったと言わんばかりのちょっと誇らしげな顔だったこと、 などについては、触れないでおこう 新ろだ698 「宝探し?」 「そう、宝探し」 突拍子も無いことをよく言うのは彼にとってよくあることだったが 今日はまた一段ととんでもないことを口にした。 「いやいや、ナズーリン。 里の知り合いの人が倉で見つけたふるーい地図みたいなものがあってだな…」 そう言うと、彼は私にその胡散臭い宝の地図を説明した。 それは里から離れたところ、 幻想郷の東の端にある神社よりやや南の位置に 赤い大きなバッテン印がつけられている地図だった。 彼が言うには、そのバッテン印のついたところには とんでもないお宝が眠っているはずだ、と。 「…胡散臭いとは思わないのかい?」 「だからこそ、だろ。 なんかこの地図の古臭い感じとか、いかにもさぁ すごいお宝がありそうな気がするじゃん!」 「そうか、君がそう思うなら 一人で行けばいい」 「そんな冷たいこと言わないでくれよー、ナズーリン」 ――やけに食い下がってくるな。 こんなやり取りを2,3回した後、私もついに心が折れた。 「わかったよ、行こう、その宝探しとやらに」 そのセリフを聞いた○○はガッツポーズを取って 「宝探しのための荷造り」と称して、奥の部屋へ行ってしまった。 ――やれやれ、こんなことに付き合うことになってしまうとはな…。 「チクショー! なんでもう少しマシな嘘がつけないんだよ、俺は!」 奥の部屋へ荷造りと称して行った彼は、頭を抱えて一人悶えていた。 本当は彼女と二人っきりになる時間を作るため、 自分のひそかな計画を実行するためとはいえ、 もう少し捻った嘘をつきたいものである。 「……とにかく、スコップとかでも持っていけばいいのかな?」 里から離れた嘘の地図の位置に、道なき道を行く。 ○○が宝探しのための道具といって持ってきた スコップやら、つるはしやら、鉈やらを入れたリュックサックが揺れるたびに ガチャガチャと音をたてる。 「ずいぶん遠くまで来たな」 「君がそんな荷物を抱えてこなければ、もっと早く目的地につくんだがな」 彼女は不機嫌そうに言う。 宝探しなど、彼女一人であれば、彼と行くよりはるかに早い時間で終わるし 何より○○自身、空を飛ぶことなどできないので 時間のかかる陸路を行かなければならないことも、彼女の機嫌を悪くしているのだろう。 「第一、君は何を掘りに行くつもりだ? 埋蔵金でも埋まってるとでも言うんじゃないだろうな」 「うーん、埋蔵金ねぇ、いい響き! 一攫千金のチャンス到来ッ!」 そんな不機嫌そうな彼女の横で、彼は非常にウキウキとした様子で 重たそうなリュックサックを揺らしながら、目的地を目指していた。 「あれ、ナズーリン? 部下の子ネズミたちは?」 「ああ、置いてきた。 変なものを食べて、あいつらが腹を下すのは面倒だからね」 「……二人っきりか、好都合だ」 「何か言ったか?」 「いいえ、何も」 ――成る程、やはり彼は最初から宝物など眼中にない。 私と二人っきりになる時間を作ろうとしていたわけだ。 まぁ、もう少し彼の宝探しに付き合うのも悪くないだろう、と彼女は心中呟いた。 「うーんと、ここら辺かな、印のあったところは」 しばらく歩き続けると、少し開けた場所についた。 背負っていたリュックサックを降ろす。 ガチャンと音を立てて、○○はあたりを見回す。 「うんうん、いかにも何か埋まってそうな場所だな、ここは」 「わざとらしいセリフだな」 「さて、と。 それじゃあこの辺りから探してみようか」 彼女と手分けして、ぼうぼうに生えた草だらけの一帯の中を探し続けた。 場所が外の世界と近いためか、外の世界の道具がいくつか見つかるが 壊れているか、あるいは実用性の無いものばかりで 使い道がないものしか見つからなかった。 「壊れたレコードプレイヤーに、割れた蛍光灯…。 なんだこれ、カセットテープ?」 「初めて見るものばかりだが、値打ちのあるものには見えないな」 「壊れてなければ、多少の値段で買い取ってくれる好事家が いたかもしれないけどなぁ…。 ああぁぁ、疲れたぁ」 たまらず○○は座り込む。 それに続けて彼女も腰を下ろす。 「私がダウジングをすれば、一発で全部わかるんだがな」 「いやいや待て待てナズーリン。 それじゃあ醍醐味って物がないだろう。 苦労して探してこその宝物だよ」 「……理解しがたいな」 ○○は人里のある方角を見る。 結構大きな里も、ここから見るとかなり小さく見える。 遠くまで歩いてきたことを今更ながら実感した。 一息入れて、彼はすっと立ち上がる。 「あんまり休んでもいられないし、俺はもう少し探してみるよ。 ナズーリンはもう少しここで休んでていいからさ」 「じゃあ、お言葉に甘えるとしよう」 彼は今まで探した場所と反対の方向へ歩いていった。 「……最も、ここに宝物なんて無いんだろうけどな」 一人、ナズーリンは呟く。 ――彼も今ここにはいないようだし、辺り一帯の反応でも探してみよう。 そう思った彼女は、ダウジングの準備をする。 簡易的なものではあるが、彼女の持つ能力もあるため、その精度は非常に高い。 反応のあった物は、ほとんどがさっき見つけたガラクタだった。 いくつか別の反応もあったが、全てがガラクタと同じ反応を見せていた。 だが奇妙なことに、彼女のすぐ横にある彼のリュックサックの中から これまでのガラクタとは違う反応が出ていた。 スコップやつるはしの金属に反応しているのではなく、 明らかに貴金属の類のものだった。 初めは自分のミスだと思って何度か同じことを試したが、 そうではなく、本当にこのリュックサックの中に「レアな」物が入っているようだった。 もう少し探してみる、と言った○○は 出発前に彼女に嘘をついたときと同じように頭を抱えていた。 「ああぁぁぁ、なんてこった! 俺のリュックにアレを置いていくなんて…。 もし見つかったら俺の計画が破綻しちまう!」 彼を悩ませる原因はそれだけではなかった。 さほど奥まで探索していないのに、戻る道がわからなくなっていた。 光を屈折させたり、音を消したりして道に迷わせる妖精がいると 聞いたことがあった○○は、今こうして戻れないことを その妖精のせいにしていた。 「……とにかく、自然な様子で戻ればいいか、うん、ナチュラルに!」 そう思って踵を返した彼だが、 4歩目で地面の感覚が無くなった。 叫び声をあげることもできず、何が起きているのかわからない内に 彼は崖から落ちてしまっていた。 「妙だな、なかなか戻ってこない」 休憩していたナズーリンが、○○がなかなか戻ってこないことを不審に思う。 「おーい、○○、どこにいるー?」 返事が返ってこない。 ――さほど遠くまで行っていないはずだが。 変に胸騒ぎがする。 一度しまったダウジングの道具を再度準備して、彼の反応を探してみる。 見つかるのに時間はかからなかったが、おかしなことが一つあった。 反応のあった場所が、今自分がいる場所よりも遥かに「低い」位置にあった。 ――ここに来るまで、結構崖があったが…まさか。 直感的に嫌な予感がして、彼女は反応があったところを目指して飛び出した。 嫌な予感は的中していた。 崖から落ちた○○は、その下にあった岩に足をぶつけたらしく、 その岩やそこの辺り一帯に血の跡ができていた。 ○○はぶつけた足に上着を巻きつけて包帯代わりにしていたが、 上着の色は彼の血の色で真っ赤になっている。 「ナズーリン…すまん…落っこちた…」 「わかった、もういい! 何も喋るな! 私が医者のところまで連れて行くから、しっかり捕まっていろ! いいな!」 普段の彼女からは想像できないほど取り乱した様子で ナズーリンは○○をおぶる。 彼女にとって、彼の足から流れる血の色は その人間にとっての「死」を直感させるに十分だった。 それが彼女を急かしていた。 ――死なせるものか、○○を。 気がつくと、彼は自分の家の布団で横になっていた。 その横からいつも聞きなれた声がする。 「やっと気がついたか」 その声に反応して起き上がると同時に、額の上の濡れタオルが落ちる。 彼女がしてくれたことか、と気づく。 「あの後、竹林にいる医者のところまで君を運んでな」 「……俺ってどれくらい寝てたかな?」 「さぁな、忘れた。 ああ、そうだ。 何ヶ月かは歩けないだろうけど、処方した薬を飲んで、安静にしていれば すぐに元通りになれるとあの医者は言っていたね。 まぁ、大丈夫そうだし、安心したよ」 そこで自分の左足に包帯がぐるぐると巻かれていたことに気づく。 ――徐々に思い出していく。 あるはずの地面が無くて、自分が崖から落ちたこと。 彼女に永遠亭まで運ばれたこと。 そうやって一つ一つの記憶を辿っていくうちに、 この場の空気がだんだん重くなっているようなことに気づく。 「やれやれ、一攫千金のチャンスがパァだな、ハハハ…」 無理して冗談を言ったつもりだが、 ○○だけが苦しい笑い声をあげていた。 「……君はどこまで馬鹿なんだ。 死んだらどうする? 私がもしあの場に来なかったらどうなっていた!? 一攫千金だって? 馬鹿馬鹿しい! 生きるための金であって、逆ではないはずだろう!?」 笑い声が尽きるのと同時に、ナズーリンが捲し立てる。 その声が半分を過ぎたあたりで、彼女の声は涙声にも近くなっていた。 「……悪い、冗談が過ぎた」 「あ、いや、なんだ、こっちも、その…すまなかった」 お互い口を開かなくなる。 窓の外から涼しい風が吹く。 しばらくの間、外で騒いでる虫の音だけが部屋に響いていた。 ――おかしいな、確か大事なものを…。 「そうだ、俺のリュックサックは?」 「ああ、君をここへ運んだ後に取りに行ったよ」 「すまんな、重かっただろ」 「まさか、あんなものまで入ってるとは思わなかったさ」 彼女は小さくて綺麗な青い小箱を彼に渡した。 それは彼自身が一番よく知っているものだった。 「あー、中身は見た?」 「見てない。 見てないから早く中身を見せろ」 箱の外見からして、中身はどんなものかは 誰しもが想像しやすかった。 ナズーリンは○○を急かす。 「ブローチか?」 「人里で見つけたんだ。 ナズーリンにさ、似合うと思って、本当はあの場で渡すつもりだったけど…」 「私の…ために…」 彼女は渡されたブローチをじっと見ている。 「もしかして…気に入らなかった?」 「…馬鹿、私のためのものなら、君が私につけるべきだろう。 ほら、早くつけろ、今すぐに」 「仕方ないな、わかったよ、ほら」 ナズーリンにブローチをつけさせる。 翡翠色のブローチは、彼女によく似合っていた。 つけ終わって、彼女の顔を見ようとすると、 彼女の息がかかるくらいに、自分の顔が近づいていたことに気づいた。 そして彼女の顔が、赤くなっていることにも。 「あの時言うつもりだったけど、今言うよ。 俺は素晴らしい宝物を見つけたよ。 ナズーリン、お前は俺の宝物だ」 ――自分でも顔から火が出そうなくらい、恥ずかしいセリフだ。 言い終えてからそう思う。 聞き終えた彼女は、困惑した様子で、嬉しそうに答える。 「だから君は馬鹿なんだ。 ……もっと簡単な言葉で言えないのか?」 「あーもう、俺だってこんなセリフ言うの恥ずかしかったんだぜ? わかったよ、わかった。 じゃあご希望に応じて…。 大好きだよ、ナズーリン」 その言葉を聴き終えた途端に、ナズーリンは○○に飛びついた。 「ちょ、ナズーリン」 「君の宝探しなんていう訳のわからない我が侭に付き合わされたんだ。 私の我が侭も聞くべきだろう?」 ○○は言葉を発せず、ナズーリンを抱きしめる。 女性特有の香りが鼻孔の奥をひくひくとつくような気がする。 「…もう少し、私の我が侭に付き合ってもらうか。 ○○、ちょっと目を瞑ってくれ」 「……ん」 唇に何か柔らかいものが、触れたような気がした。 「なぁナズーリン。 今度の宝探しは絶対成功させる。 その為に早くこの足を治すぜ」 「ちょっとその言葉は違うな。 『二人で』治すんだろう? リハビリは一人ではやりにくいだろう ……お前がいいと言うなら、いっしょにやっていこう、○○」 「もちろんだ、ナズーリン」 新ろだ750 初日 駅前の広場 「着いた~!」 「遠い~!デンシャ速い~!スゴイ~!」 「…つ、つかれた…」 「…おつかれさん。顔色が凄いことになってるけど大丈夫かい?」 「子供のバイタリティは侮れねぇ。ちっと甘く見すぎたか…」 「面白いものを見つける探索能力は私に似て、それを実行する行動力は君譲りだからね。ふふ。」 「…とんでもねぇハイブリットだな、我ながら。」 「「ぱぱ~!まま~!はやく~!!」」パタパタパタ「「わ~い!!」」 「走るな!よそ見するな!こけるから!車危ないから!!あ~もう!」ドタドタドタ「こら待て~!」 「まま今走れないから、ふたりともちょっと待っててね~。」 「「は~い!」」ピタ。 「…お前らなぁ。」 回想~2週間前 寺子屋 「というわけです慧音さん。はんこください。」 「何がいきなりというわけなのかわからないが却下だ。第一君も私も既婚者だぞ?」 「ばっ、ちがいますよっ!有給届ですってば!」 「冗談だよ。まぁいい、どれどrって!一月の休暇申請など認められるか!」 「えー。」 「えー。じゃない!君は教師としての自覚はないのか!」 「でも農繁期ですよね。この時期。来ませんよ生徒。」 「っ、しかし!」 「それに慧音さんも誘われてるんですよね?神無月外界旅行。旦那さんに。今朝のチラシ見ましたよね?」 「……」 「夫婦水入らずで温泉でもどうです?周りに気兼ねせず存分に甘えてみては?」 「…いいだろう。今回ばかりは貴様の甘言に乗ってやろう。」ポン。 「ありあとやんした~。生徒たちには秋休みってことで通達しておきますね。」 「そのかわり休み明けにはテストということもな。ふふふ…。」 回想~1週間前 某寺 「だ・め・で・す!ゼッタイダメ~!」 「書類の形式に何か問題でもありますか?」 「それは問題ありません。ナズーリン字きれいですしね。」 「でははんこをいただきたい。」 「うnってちが~う!なんで来月一月の休暇申請なんですか!一月も!」 「だから書いてあるじゃないですか。産休。」 「かこつけて外界旅行いくつもりですね!わかります!」 「夫の実家に帰らせていただきます。子供連れて。」 「出雲の会議があるでしょう!」 「星様は出席なさるでしょうが私は呼ばれてません。先代もお一人でしたし。」 「うっ…。」 「期限付きの仕事は納品しました。書類も問題ないはず。私がいない間の対応も子ねずみに伝えてあります。」 「…う~。」 「他に何か?」 「…万が一私がうっかり落し物したら誰がみつけてくれるのよぅ…。」 「彼氏と一緒に行ったらいいじゃないですか。100%起こることがわかっていれば対処してくれますよ彼なら。」 回想~昨晩 「いよいよ明日、か。」 「…なんだか微妙な表情だね。」 「二度と戻れないと思ってたからな。実感がわかなくてね。」 「帰りたくないのかい?」 「いつでも行き来できるなら話は違うがね。どちらかしか選べないならこっちを選ぶぞ。」 「……。」 「ナズーリン、俺の大事な嫁さんとかわいい子供達がいるからな。」ぎゅう。 「…うん。」ぎゅう。 「絶対に、はなさない。はなしてなんかやるもんか。」ぎゅぎゅう。 「…ありがとう。」ぎゅぎゅう。 そして時間は戻る 実家前 「着いた。ここが俺の実家だ。」 「随分古い家だね。」 「ボロい~。」「ボロいね~。」 「…まぁその通りなんだが。結構胸にズキッとくるな。」 「ぱぱおむねいたいの?」「いたいのいたいのとんでけ~!」ちょいちょい。 「うんありがとうぱぱげんきになったようれしいなぁあはははは。」 「お取り込み中悪いけどそろそろいいかい?チャイム押すよ?」ピンポ~ン。 パタパタパタ「は~い?どなた~?」 「…母さん、俺だよ。」 「!!!」バタバタバタ… …バタバタバタ、ガチャ! 「っ!親父…。」 「……。」ドガッ!! 「「「!!!!」」」 言い訳 ナズーリンと一緒に初孫見せに行きたくて書いてる。が、文才も時間もない。 いつものように会話形式だけで書いてみたが正直ビミョー。 続きはもう少しうまく書けるといいなぁ。 あと星さんがわからないので某藤村タ●ガーになった。反省はしていない。 新ろだ843 「なぁ、○○」 「んー? なんだいナズーリン?」 「外では、今日をぽっきーの日と言うそうだね?」 「そうなのか? 初めて知ったよ」 膝上に座っていたナズーリンがそう尋ねてくる。 確かに俺は外来人だが、世間に疎かった事もあり 今日がポッキーの日と言うのは初めて知った。 「本当かい? じゃあ、ぽっきーげぇむと言うのは? 知ってるかい?」 「…………し、知ってる事は知ってるけど」 「それは良かった。外では恋人同士がよくやるらしいね」 「……いやぁ、よくはやらないかな」 ポッキーゲーム。それは恋人同士で一本のポッキーを食べると言うもの ぶっちゃけ、都市伝説の類いなんじゃないかと思っていたりもする。 「○○」 「あ……あの、ナズーリンさん?」 名前を呼ばれたので、視線を落とすと其処には 頬を赤らめたナズーリンが、その口にポッキーをくわえながら 俺の事をじっと見つめていた。 「……みなまで言わせる気かい?」 「……」 そんなこと言われたら、もうやる事は一つしかなく 俺はナズーリンより突き出された、ポッキーの端っこをくわえる。 途端、ナズーリンがもの凄いスピードでポッキーを咀嚼し始め あっという間に、彼女の顔が目と鼻の先にまで迫ってきた。 「……」 「……」 しかし、そこで終わり 残り一口にも満たないポッキーを、ナズーリンは食べようとせず ただじっと、俺のことを見つめている。……つまりは、そういう事なのだろう ナズーリンが考えている事に気が付いた俺は、残っていたポッキーを口に入れる。 すると当然、俺とナズーリンの唇が重なった。 「……」 「……ふふ、よく分かってくれたね。 求めるのは嫌いじゃないが、時には求めて貰いたいからね」 唇を離したナズーリンは、笑みを浮かべながらそう言うと 俺の胸へともたれかかってくる。……そう言う事なら 「なら、もう少しだけ……、君のことを求めてもいいかい?」 「○○……、君は実にバカだな。私が○○を拒む訳ないじゃないか」 こうして俺達は、また一本のポッキーをくわえあうのであった。 新ろだ960 いつもの貧相な風体から一変、目につくのは正月特有の見事な装飾。 新年を迎えたその日、博麗神社はいっそうの喧騒に包まれていた。 境内に集まった人妖は軽く三十以上。いずれも魅力的な少女たちである。 そんな彼女たちが、まだ日も暮れる内から集まって酒盛りをするという習慣。 それは、幻想郷に迷い込み、ようやくこの世界の風習にも馴染んできた○○に立ちはだかった、受け入れるべき最後の―――― ――――そして、最大の難関でもあった。 「なんというか、本当に凄いな」 博麗神社、裏庭。縁側にて。 表の喧騒をどこか遠くのことのように感じながら、今日も○○は一人、静かに杯を傾ける。 半年前から博麗神社に世話になっているものの、こうして度々行われる宴会のノリには正直ついていける気がしない。 酒の絡んだ無茶ぶりや、飲み比べなど到底御免だ。 だからいつも、宴会の準備だけは手伝って、本番が始まる頃には、こうして早々に裏方へ引っこんでいる。 元々、酒に対してそこまでの価値を見出せていたわけでもないのだ。 それが例え、新年の迎えを祝う席であったとしても。 「けど、それ以上に人ごみが嫌いってのもあるんだよなぁ」 少しだけ飲んだアルコールが早速回ってきているのか、思わず一人ごちる。 ○○は人ごみが嫌いだ。 多くの者が集まれば、それだけ自分の存在は小さく、希薄なものになる。 五人集まれば五分の一、十人集まれば十分の一。 三十人集まれば、三十分の一――――――それだけ小さくなった集団の中の自分という存在に、価値を見出すことができないため。 多くの人間が集まれば集まるほど、自分の長所は塗り潰される。 常に周囲に対し劣等感を感じながら生きてきた○○にとって、その思考は宿命と言えた。 尤も、それこそが○○と周囲の関係を希薄にし、幻想郷に迷い込む羽目になった原因でもあったのだが。 ザッ ザッ ザッ 少しだけ物思いにふけっていると、不意に、表の方から足音が聞こえてきた。 初めは小さかったそれが、だんだんと、大きくなってくる。 こちらに近づいていることを○○が理解したのと、足音の主が姿を現したのはほぼ同時。 「おや、どうやら先客がいたようだ」 暗がりから現れたその姿に、○○は微かに眼を丸くした。 背丈は自分よりはるかに小さく、頭についた耳は丸い。そして両手には、見覚えのあるダウザーでは無く、杯と酒ビンが。 「君は………ナズーリン」 「ふむ。確かにここなら、連中に見つかりそうにもないな」 軽く息を吐いて、酒ビンを置く。 現れたのは、命蓮寺の小さな小さな賢将。ナズーリンだった。 「どうしたのさ。向こうでは、まだ盛り上がっているみたいだけど」 「いつまでも鬼たちのペースで盛り上がってはいられない。少し、休憩だ」 そう答えた彼女の顔は、確かに少し赤い。 眼元もとろりとして、僅かに焦点が定まっていないようにも見える。 ナズーリンはそのまま○○の横に腰を下ろすと、縁側の奥へ仰向けに寝転がった。 「普通、男の前で無防備に寝るような真似は避けるべきだと思うけど」 「あいにく君にそんな勇気があるようには見えないんでね」 「キツイなー……。 そこは嘘でも『信頼してる』とか言っとけば、男の方も簡単にノっかってお互いのためになるのに」 「起こりもしないことに対して保険をかける必要もない。それこそ杞憂というものだよ」 パタン、と音がして、ナズーリンの左手が床に投げ出される。 右手は眼元を隠すように額に乗せたまま。酔った人間の、お馴染みの体勢だ。 「ということで、悪いが場所を借りるよ………」 そう言ったっきり、ナズーリンは静かに口を閉ざした。 ○○とナズーリンの会話は、半ば一方的に、そこで途絶えた。 再び静寂が訪れた闇の中。 だが、先程までと違い、○○の心中は穏やかではなかった。 隣で規則正しい呼吸を繰り返す少女。 その存在が、鮮烈に頭に焼きついたまま、離れない。 「(何考えてるんだか)」 ぼやくこともできず、自然と溜め息に変わる。 だが、一人で飲んでいたところを邪魔された割には、不思議と悪い気がしない。 むしろ心地良い。 恐らくその気持ちは、真実なのだろう。 人ごみを避けて皆から距離を取ったが、その裏腹に、誰かがやって来ることを○○は密かに期待していた。 例え誰であっても。 その目的が自分でなかったとしても。 今、こうして誰かが隣にいるということ。 外の世界で異性との交流が乏しかった○○にとっては、それだけで充分満足してしまうものといえたのだ。 そうしてちっぽけな期待が叶った今、今度はそれ以上何をしたら良いのか分からず持て余し気味。 ある意味、ナズーリンが寝入ってしまったのは幸運だった。 「(これは………勇気がない以前の問題だな)」 先程のナズーリンに言われた言葉を反芻する。 どことなくアウトローな気分で裏手に下がっていたが、その動機が酷く不純なものであったことに今更ながら気づく。 きっかけは何ということもない。 不意に現れたネズミの少女の、眠る姿を眺めていただけ。 「(何より、こんなじゃこの娘に失礼だよな………)」 自分の隣に横たわったナズーリン。 彼女が来たのは全くの偶然で、こんな状況になったところでようやく冷めた視点が浮かぶ。 思い返して、再び小さく溜め息を吐いた。 と、そんな折。 「………なぁ○○」 一人悩んでいると、横で寝ていたはずのナズーリンが急に声を掛けてきた。 「さっきからこちらをチラチラ見た挙句に、何度も溜め息を吐かれては、居辛いことこの上ないんだが」 「……悪い」 考えていたことの気まずさも相まって、思わず謝る。 ナズーリンはその様子を静かに見据えていたが、ふと上体を起こして○○に向き直った。 「全く、手は出さなくとも視姦とは………」 「なにを!?」 縁側に倒れていた時とは一変。どこか悪戯っぽい表情になって、ナズーリンが言う。 「違うのかい? てっきり、酒に火照った少女の体を見て欲情しているのかと」 「違うって!ただ………」 「ただ?何だい、言い訳があるなら聞こうじゃないか」 唐突に、ナズーリンの声の調子が変わる。 先刻浮かんだ考えを払拭できる言葉を探していると、それより先に、ナズーリンが再び口を開いた。 「全く、馬鹿だよ君は。 人恋しいなら表に来れば良い。煩わしいならここにいれば良い。 君は宴会の輪に入るべきなんだ。変な意地を張ってるから、ややこしいことになる」 ナズーリンの一言に、○○は小さく息を呑んだ。 彼女の言葉が、まさしく核心を突いた鋭さを持っていたからだ。 「今回来たのはたまたま私だったが、君にとっては私である必要はなかった。 そう受け止められても、反論の余地はないだろう」 「……悪かったよ」 「ん?自覚していたのかい。ならば予想以上にヘタレだな、君は。 頭でっかちで、見栄っ張りだ。覚えておくと良い、きっと間違いない」 またナズーリンの声音が変わる。 最後の方は何だかひどい言われようだったが、どこか的を得ているため言い返せない。 ○○の中に否定しきる要素が見当たらないのが、そのまま答えだ。 「ともかく、だ」 コホンと小さな咳払いが聞こえ、○○の視線がそちらに向く。 「君がいるべきはここじゃない。人気のない場所に二人でいたいなら、自分で連れてくることさ」 「わかったよ。ほんと、よくわかった」 ○○の反応にナズーリンはまだ何か言いたそうだったが、黙って頷くことにしたらしい。 「さて。ここでの会話はこれで終わりにしよう。 次は、『神社の裏手で偶然居合わせた誰か』としてでなく、私と君………『ナズーリン』と『○○』として話をしようじゃないか。 その機会が訪れること、期待しても良いんだろう?」 「あぁ、是非。ありがとう、ナズーリン」 ナズーリンは一瞬だけキョトンとした顔を浮かべたが、すぐにまた不敵な笑みを張り直す。 「では、また」 そう言って立ち上がる。手には、再びビンと杯を携えて。 そしてそのまま、来た時と同じように静かな足音を立てて帰っていった。 「……敵わないな」 博麗神社、裏庭。縁側にて。 表から聞こえてくる喧噪に、その呟きは吸い込まれて消えていった。 だが今は、そんなざわめきも耳に入らないほど鮮明だ。 振り返ってみると、終始彼女のペースだった気がする。 彼女にしてみれば、あそこで怒って帰ることだってできたのだ。 「大分、気をつかわせたかな」 やはり小さなナリをしていても、自分よりはるかに長生きしているのだと思う。 しかし。 「にしても、ヘタレは無いわ………」 コロコロ変わる彼女の口調を思い出す。 彼女に応えること、そして見返すこと。 いずれにしてもこのままでは終われない。 そう感じて、○○は誓いと共に拳を固く握ったのだった。 「ナズーリン、お帰りなさい。どこへ行っていたのですか」 「なに、少し酔いを醒ましてきただけだよ」 「そうですか。……それにしては、随分楽しそうに見えますが」 「そうかい? いや、ご主人もなかなか鋭いじゃないか」 「貴方がそんな顔をする時は――――何か、良いものでも見つけてきましたね」 「良いかどうかは、まだわからないけれどね。そうなるよう、働きかけたつもりさ。 そんなことよりご主人、今年は貴方が主役の年だろう? さあ、挨拶巡りに行こうじゃないか」 「あ、待って下さいナズーリン。ちょっとテンション高いですよ―――――」 多くのドラマが織りなされる、元旦の夜の一節。 それは後に、○○が大きな転機を迎えるきっかけとなる、賑やかな神社の裏で起きた、静かで小さな出来事だった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 人が変わるきっかけなんて、得てしてそんな些細なこと。
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寅丸星 東方星蓮船五面ボス、およびダブルスポイラーLevel7ターゲット データ集 個人データ 名前 読み仮名 二つ名 種族 能力 寅丸星 とらまるしょう 毘沙門天の弟子妖獣の成り上がり 妖怪 財宝が集まる程度の能力 全体データ 初登場 登場回数(作中含める) 登場回数(作品として) 外見 テーマソング 東方星蓮船五面ボス 2回 2回 はんぐりいたいがあ ♪虎柄の毘沙門天 +詳細な説明 縁起が良い妖怪。 古くから、白蓮は毘沙門天を信仰していた。だから、お寺に毘沙門天を 召喚しようと思った。 しかし毘沙門天も忙しく、殆ど寺にいる事はなかった。 白蓮は寺の近くに昔からいた妖怪達が、怯えている事に気付く。 どうやら、毘沙門天を畏れているようだ。 やっぱり退治されてしまうのかと思っているのだろう。 毘沙門天は忙しくて寺に来られないし、妖怪達は怯えて近づかない。 そこで、白蓮は妙案を思いつく。 山で最も人格のある「まともな」妖怪を毘沙門天に紹介し、代わりに 信仰を集めて貰おうと。 そこで選ばれたのが星だった。 彼女は虎の姿をした妖怪で、寺のある山では最も信頼された妖怪だった。 忙しい毘沙門天は、半ば黙認の形で彼女を弟子にした。 しかし、完全に信頼した訳ではなかった。 だから毘沙門天の手下である鼠、ナズーリンを監視役として付けた。 そんな毘沙門天の心配を余所に、彼女は何も問題を起こさなかった。 とても優秀だったのだ。 しかし、彼女は優秀すぎた。 白蓮が封印された時も特に取り乱したりはせず、毘沙門天としての 業務をこなしていた。 人間には自分が妖怪である事は内緒だったのだ。 後悔の念もあれど、正体を明かす事は自殺行為に等しかった。 白蓮がいなくなってから数百年経って、お寺は荒れに荒れた。 そんな彼女の元に、地底に封印された白蓮の仲間達が戻ってきた のである。 もう、後悔したくない。逃げやしない。 ムラサ達に封印を解く方法を教えた。自分は妖怪である。 白蓮を復活させる為に力を尽そうと。 「封印を解く為には、白蓮の弟様、命蓮の力が必要です。 それが残っているのは、空を飛ぶ倉、飛宝だけ……。 ムラサ、船を出して探しましょう!」 (星蓮船) 東方術弾計 ~ Spell Cards Statistics. スペルカード枚数(難易度は別) スペルカード枚数(実際の数) Easy Normal Hard Lunatic etc. 19枚 11枚 4枚 4枚 4枚 4枚 ダブルスポイラー3枚 東方遊弾表 ~ The Their arts. EASY NORMAL HARD LUNATIC (通常攻撃1) (通常攻撃1) (通常攻撃1) (通常攻撃1) 宝塔「レイディアントトレジャー」 宝塔「レイディアントトレジャー」 宝塔「レイディアントトレジャーガン」 宝塔「レイディアントトレジャーガン」 (通常攻撃2) (通常攻撃2) (通常攻撃2) (通常攻撃2) 光符「アブソリュートジャスティス」 光符「アブソリュートジャスティス」 光符「正義の威光」 光符「正義の威光」 (通常攻撃3) (通常攻撃3) (通常攻撃3) (通常攻撃3) 法力「至宝の独鈷杵」 法力「至宝の独鈷杵」 法灯「隙間無い法の独鈷杵」 法灯「隙間無い法の独鈷杵」 光符「浄化の魔」 光符「浄化の魔」 光符「浄化の魔」 「コンプリートクラリフィケイション」 Level7 (通常攻撃) 寅符「ハングリータイガー」 天符「焦土曼荼羅」 宝符「黄金の震眩」 スペルカード比較 第一スペルカード比較 第二スペルカード比較 第三スペルカード比較 第四スペルカード比較 東方遊談集 ~ Prewar days Relaxation. 霊夢 魔理沙 咲夜 妖夢 早苗 戦いの前 準備中 戦いの前 準備中 - - - 戦いの後 準備中 戦いの後 準備中 - - - しょーちゃん遊弾集 難易度で選ぶ(単幕で見ることが出来る) Easy 準備中 Normal 準備中 Hard 準備中 Lunatic 準備中 弾幕で選ぶ(他の難易度と比較できる) 準備中